＜内容＞
太陽、月をはじめとする太陽系10天体を使って占うのが現代の西洋占星術。しかし、私たちが暮らす太陽系には、この10天体の他にも数多くの小惑星が存在し、そうした小惑星にも「占星術的な影響力がある」として1970年代以降、研究が活性化しました。
実際、この小惑星の「占星術的な影響力」は、多くの占星術研究家が認めるところであり、鑑定の現場でも使われるようになっています。また、これまでの占星術に物足りなさを感じていた西洋占星術家たちの心をとらえて離さず、今もなお、研究されています。

説話社フォーチュンルーム116〈ちえの樹〉では5月から6月にかけ、この小惑星占星術研究の第一人者である芳垣宗久先生を講師に迎えて3回連続講座を開催。
小惑星占星術の背景解説はもちろん、参加者のホロスコープチャートを用いての鑑定など、座学だけではない、生きたチャート読みを展開していきます。

なお今回の講座は4月5日発売『女神からの愛のメッセージ　小惑星占星術』（説話社占い選書9）の出版記念講座であるため、数ある小惑星の中から、「エロス」「アモル」「ジュノー」「セレス」「パラス」「ヴェスタ」「キロン」等を中心に、解説します。

☆今回の講座は、12サイン、10ハウスについて、ある程度の理解をお持ちの方が対象となります。
☆＜参考図書＞
小惑星占星術を理解するには神話の学習が不可欠です。ギリシア神話に馴染みのない方は本講座の受講に合わせて以下のような参考図書に目を通していただけますと理解が深まります。
・西村賀子『ギリシア神話 - 神々と英雄に出会う』（中公新書）　中央公論新社
・里中満智子『マンガ ギリシア神話』（全8巻）　中央公論新社

◆第1回　5月19日（金）19:00～21:00
「小惑星占星術成立の歴史と影響力」
　多くの小惑星には神話の女神名がつけられているが、その理由は？　なぜ小惑星が占星術に取り入れられるようになったのか？　そうした歴史的背景を解説。これを理解していくことで、多くの占星術家が陥りがちな「天体のキーワードをつなげるだけで終了するチャート読み」から脱却するきっかけをつかみます。

◆第2回　5月26日（金）19:00～21:00
「あなたの出生図にある小惑星の影響力」
　小惑星を使い、その小惑星の持つ「神話」が実在する人間にどのようにリンクしているかを見ていきます。また、参加者のチャートをピックアップし、そこから小惑星の影響を芳垣先生が解説。「チャートを生きものとして見ていく」(芳垣先生・談)実践的な内容となります。

◆第3回　6月9日（金）19:00～21:00
「小惑星が示す神話的体験」
　第2回の講座をさらに深めた内容。小惑星の持つ「神話」を読んできていただき、現実社会の中でどのような形で出てきているか、実例をあげて解説｡また、参加者の皆さんが神話的体験をシェアする時間も設けます。